ストーリー

それは、魂をもつ全ての生物が〈空を飛ぶ〉という概念を理解し得なかった時代……。
この星の覇権をめぐってデビスの民が起こした侵略の魔の手は、周辺の国々を1つまた1つと抱え込み、
やがて世界大戦へと拡大していった。

それから数百年の時を経て、世界はデビス帝国の君臨と共に終戦を迎える。
対抗した国々のほとんどは帝国の属国となり、または崩壊した。
人々の間に再び平静が訪れる一方で、世の中は強者のみが生きることを許された世界へと大きく変貌を遂げた。

デビス帝国による世界統一から16年。
帝国領内では優性遺伝子の結合による優秀な頭脳が生み出した超近代文明が栄え、帝国人民は秩序ある上流生活を送っている。
だが、そうした繁栄はすべて、〈クレチア〉と呼ばれる奴隷の犠牲の上に成り立っていた。

その事実を象徴するかのように、地方都市ドラの闘技場では、
バトラー(闘技士)として育成されたクレチア同士の殺し合いを見せ物とする娯楽〈バトルショー〉が連日開催され、
帝国人民の人気を集めていた。

ドラに育ったこの物語の主人公フィレーナは、バトラーと呼ばれるクレチア。
すなわち、帝国人民の娯楽のために死ぬまで闘い続ける使命を背負った奴隷。
バトルショーでの負けは、そのまま死を意味した。

そんな境遇に何の疑問も抱かず日々を送っていた時、フィレーナは、
自分が帝国によって滅ぼされたフィロセラ王国の王位継承者であるという真実を知る。
故国再興のために、帝国と闘うことを決意したフィレーナ。
やがて、彼女の存在は、多くの人々の運命を、そして歴史をも少しずつ動かしていくのだった。

女でありながら男として育てられ、生きるために闘うことを宿命づけられた女戦士。
彼女の闘いは、いつまで続くのか……。


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